酒井剛志の電気通信

酒井剛志の電気通信です。今、我々に求められているのは長い視野に立った、地球のマネジメントではないでしょうか。日本がどうなるかではなくて、地球のマネジメント、地球の経営です。

戦後日本のCI~酒井剛志

最近は、過度に働くのをやめようではないかという風潮が強いです。戦後の日本が目標としてきたターゲットや理念は変わりました。その結果、日本企業のCI(コーポレート・アイデンティティ)をめぐる姿勢、戦略も変わりました。

欧州とアメリカの違い

ヨーロッパは言葉が国境を越えるたびに変わります。そのため、歴史的にシンボルが発達しています。

一方、アメリカは一つの言葉で通用します。だから、ロゴ(文字を使うサイン計画、コミュニケーション)が基本的に使われます。

戦後初期の道路標識は言葉

日本は、敗戦でアメリカの占領下になったため、初めの道路標識は言葉でした。そのうえにサイン性が出てきました。

このサインは国連方式と言われているものです。それをアメリカも採用し、日本も採用して、いまのようなサインになっています。

紋章

もともと日本には紋章がありました。しかし、その当時からCI(コーポレート・アイデンティティ)計画というものがあったわけです。

戦国時代の映画などを見ると、印のついた旗ざおを押し立てて戦争をしています。

邪道と外道

日本には一つの道を極めるという文化があるので、正々堂々と戦うという「道」がありました。

それにはずれるのは邪道であり、その人間を外道などといいます。

忍者が必要

戦略に勝つには外道、つまり忍者が必要でした。

天井裏や床の下に入り込んで攻め方などもさぐってきます。これからのCIは、そういうことを考える必要があると思います。

旗じるしの重要性、機能性は大いに考えていかなければなりません。

国際化ということを本当に考えると、これはむずかしい問題だなという感じがします。

酒井剛志



外国のものを吸収

日本は島国だから神代には国引きをしました。つまり外国のものをみんな吸収しました。

だから日本の語学は読み書きができればよかったのです。外国の言葉で会話ができなくても、外国の知識を読んで理解ができ、書ければいいという教育でした。

こういう日本の考え方を真剣に見直していかなければならない時代になっていると思います。

社長の趣味ではない

政治も経済も教育も「遊ぼう」といっています。

そのなかでCIというものをどう考えるか、シンボルをどう考えるかという問題があるわけです。

アイデンティティは、作戦に勝つためにやるのです。文化的にとか社長の趣味とかでやるわけではありません。

 

酒井剛志